【レビュー】きのう何食べた? 13巻【ネタバレなし】

今までずっと気づかなかったけれど、

きのう何食べた?」13巻

9月末にひっそりと発売されていたよう。

     

一言で説明すると、マンガのテーマは

ゲイカップルの食卓と日常。

 栄養バランスとコスパがしっかり管理された

ヘルシー庶民レシピが毎回紹介されるのが魅力。

特にメイン+副菜で3品くらいあるのが嬉しい。

 

13巻のお品書きは、

江戸前風ばらちらし

・坦々うどん

シンガポールチキンライス

・にんじんしりしり

・バージョンアップ 鶏の水炊き

・タコとわけぎのバターぽん酢炒め

・さつまいもとリンゴのレモン煮

・小松菜の中華スープ

などなど。

 

特にシンガポールチキンライスは、

炊飯器にぶちこむだけの簡単本格エスニック

というのがポイント高い。

あと、鶏の水炊きもこれからの季節いいねぇ!

博多風を意識してキャベツどっさり、

味付けはとろみ付けも兼ねて塩麹で。

熱燗も準備すれば、冬の寒さなんて吹き飛びそう。

今年の正月はこれに決まりだ。

 

ちなみにこの作品、

ゲイを主人公にした作品の中では数少ない

本物のゲイに「リアル」と認められている作品。

確かに、ストーリーがよく作りこまれていて

日常系の作品としてもレベルが高い。

主人公はゲイカップルなので、

将来子供を持てずに歳をとっていく不安

親に孫の顔を見せてあげられない罪悪感など、

現実的で重いテーマもところどころ登場する。

ゲイでなくとも、独身志向の人が多い昨今では

共感を得やすいストーリーになっている。

かく言う裸人も家庭を持つつもりはないし、

M山市というクソ田舎に住んでいたときに

そのことで職場の老人から散々「非国民

と罵られた経験があるので、他人事ではない。

 

作者の よしながふみ さんは女性だが、

男女逆転版の「大奥」を描いていたり、

「アンティークー西洋骨董洋菓子店ー」という

やはりゲイが登場する作品を描いていたりする。

かといって腐女子的な趣味は一切感じさせず

(だからこそ本当のゲイにウケがいいんだろう)

単にこの人自身のテーマとして、

なにか性に関連した深いものがあるのかな。

 

ちなみに、アンティークはドラマ化されたが

ゲイの要素は一切カットされている。

原作では、藤木直人の役が「伝説のゲイ」。

(ノンケでもゲイにさせてしまう。)

アンティークは普通に面白いし菓子が美味そう。

男女逆転大奥は設定が細かくて読み応え抜群。

歴史好きにもいいし、設定厨にはたまらん作品。

どっちの秋の夜長に超オススメ。